絵本で人生を元気にNo.24 「あいしているから」～愛する行動は、愛されることで育つ～

2021年6月18日

絵本で人生を元気に　№24

「あいしているから」
～愛する行動は、愛されることで育つ～

素から落ちたひなどりを見つけたモールくん。
そのひな鳥を、ペットとして飼うことにしました。
やがて　ひなは大きくなり、飛び立とうとします。
野生なのだから放すようにと、お父さんやお母さん。
でもモールくんは、飛び立てないように
新しい鳥籠を作り、小鳥を閉じ込めてしまいました。
「だって、あいしているんだもん」
そんなモールくんを、おじいちゃんは高い丘に連れ出しました。
その時、突風がふきつけて、モールくんは飛ばされそうになりました。
飛んでるみたいな体験をしたモールくんは、
小鳥を放してやることにしました。
「だって、あいしているんだもん」

モールくんが気付くまで待っていたお父さんとお母さん。
モールくんが気付けるところに連れ出したおじいちゃん。
愛されていることで、本当に愛する行動が
できるようになりました。

マージョリー・ニューマン：ぶん
パトリック・ベンソン：え
（評論社）

～絵本で人生を元気に～

はじめに
悩めるお母さまたちへ

「自分の人生はなんやったんやろ。
子どもの時に絵本を読んでほしかった」
読み聞かせの後、その中年男性がつぶやきました。
母親からは、いつも叱られていた。
「勉強せなあかん」「そんなんでどないすんの」
何をやっても否定されてばかりで、
どうせ自分は何をやってもあかんと思い込んでいた。
大人になり、楽しい思い出を封印し
「幸せになったらあかん」自分でバランスをとってきた。
幸せになるとフタをしていたものが出てきそうで
そうなると、今までの自分を否定してしまうことになる。
それがこわい…
好きな女性もできたけど、結婚=不幸の図式が浮かび
子どもが自分と同じような目に合うのではないかと
自ら関係性を壊してしまった。

まさか、こんなことになるとは…
息子の幸せを願い、育ててきたことが全部裏目にでて
天国にいる男性の母の無念さを、私は思わずにはいられません。
そしてこのような母の無念さを、味わってはならないと思っています。
「幸せは自己肯定感を高めることにあり」
例え自己否定が身についていたとしても大丈夫！
絵本があなたのネガティブな思い込みを取り除いてくれます。
どんなあなたをも受け入れてくれます。
あなたが癒され、よい状態になれば
お子さまにもよい影響が現れてきます。

これから、あなたやお子さまの人生が元気になる絵本を
ご紹介させていただきますね。お楽しみに。

絵本メンタリング協会　認定講師
渡辺みさ子