小さい人との生活 ~ダメのレッテルを自分で貼ってほしくない

現在ハタチの息子2は、
「目で見たものを
手で再現するチカラが弱い」
ということが小2の時にわかりまして。




たとえば、こちらからすると、
彼の書いた「あ」は「あ」に見えないとか、
漢字の偏などのバランスも、
何回書いてもバランスがヘンだったりする。




字を書くとき、
わたしを含め、たいていの人は、
「目で見て形を把握
それを手指や筆記用具で再現する」
というステップを踏むんだけど、
息子2はその矢印部分(→)
スムースにつながらないらしい。





日本で暮らす限り、
ひらがなや漢字の読み書きができないと
全ての教科につまずく。
(もちろん、それができなくても
生きてはいけるけど)




担任の勧めで、
「目で見て形をとる練習」をするため、
2週間に一回、放課後に、
別の小学校の通級に通うことに。



※通級とは



保護者の送り迎えも必要だったので、
わたしもそこに2年間通いました。




先生との連絡事項のプリントは、
まだファイルごと残してあります。




こないだ読み返したら、
「今日は○○くんは、
できないことにカンシャクをおこし
泣きました」
と先生の字で書かれてあり。




そんなのを目にすると、
当時のことを思い出して胸がつまる。




息子2も、先生も、わたしも、
一生懸命だったなあ(T_T)







何よりわたしが気をつけたのは、
息子2が、自分で自分に「ダメ」のレッテルを
貼ってしまわないようにすること。




自分に「ダメ」のレッテルを
貼ってしまうことほど
悲しくてつらいことはない。




一度貼ってしまうと、
自分で気づいてはがすのが、
難しいことでもある。




変わりつつはあるけれど、
今の日本の価値観だと彼の「個性」は
「ダメな子」
「できない子」
と思われてしまう可能性がある。




だから小学校、中学校の夏休みなどは、
公の団体が主催するキャンプや、
市の海外ホームステイに参加させました。




日本の価値観や、
学校の価値観だけが、
すべてではない、
ということをわかってほしくて。




外の世界にはいろんな人がいて、
いろんな価値観があることを
経験を通して知っているというのは、
人生の余裕にもつながると思うから。




わたしとオットが
彼にしてあげられるのは
それぐらいだった。




これからもし何かあっても、
別のところに行けば別の世界があることを
アタマの片隅に覚えておいてほしい。




あなたはダメな子じゃなくて、
何においてもちょっとハミ出す
個性的でおもしろい子。




ここを治せばいいとか、
そういうことじゃない。
ヒトよりできる部分もあるし、
できない部分もあって、
それ全部が、キミだ。




当時は、そんな祈るような思いでした。



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ふみさんの子育てトーク
小さい人との生活

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きのしたふみさんもステキ女子
ファッションのお話もとても楽しいのですが
その他のお話も「ふむふむ」とうなずく内容がいっぱいつまってます
ぜひ、読んでみてください

カッコイイおばあちゃんになるための
45才からのファッションアドバイザー
きのしたふみさん